当店のピザを焼いている窯は、以前にも紹介しました「ペレットピザ窯」です。
店舗に来店されたことのある方は、その存在を見たことがあるでしょう。
店舗中央に陣取っています。
本格的なピザ屋さんでよくみる薪窯はもっと大きく重量もあり、当然専用の煙突が必要になります。
大きさだけでなく設備の費用面でも薪窯とペレット窯では大きく違います。(当然ペレット窯の方がはるかに安い)
もちろん、燃料である薪も常にストックしておく必要があります。
以上の理由から、なかなかフードコート内の店舗に薪窯を設置するのは、ハードルが高いです。
このペレット窯使ってどのようにピザを焼くかというと・・・
窯の右側にある燃料庫に燃料である「ペレット」を投入します。
ペレットとはなんぞや・・・
木質ペレット燃料とは、間伐材などを粉砕し熱と圧力で直径6mm~12mm、長さ15mm~30mmくらいに固めたものです。
間伐とは、建築材や家具材、集成材に育たないムダ木や茂りすぎの枝を切り払うことで、これまで届かなかった太陽の光が木々の根元まで届くようにする発育のための手入れ法です。この間伐により木は太く強く成長します。間伐を行うことで木材が成長しやすい健康な森が作られていきます。
この間伐により切り出されたものを原料にペレットは作られているため、環境に非常にやさしいエネルギーとして今、期待されています。
ピザ窯はもちろん、ペレットストーブなどの普及が進むと日本の森は健康な森へと変わっていきます。
この投入したペレットがピザ窯に機械で送られていき、炎となり窯の温度を500度以上(設定温度)まで上げていきます。
石釜の下から炎が見えます。
500度以上の温度に窯が上昇したら伸ばしたピザ生地を専用の網に乗せて、具をトッピングして焼き上げます。
約90秒で焼きあがります。
このピザ窯はピザを焼くだけではありません。
ピザを焼く部分の上にあるオーブン機能を使って、ローストチキンを作ったり、パンを焼いたり、タルトを焼いたりできます。
オーブン部分は200度~270度くらいになります。
電気オーブンのように、設定した温度にできないのが難点で、扉を開けたり、オーブン板を2重にしたりして焼き上げに調整が必要です。
ですが、木の水分と、石釜の遠赤外線効果もあり様々な料理がおいしく出来上がります。
この部分に板や網などを使って食材を加熱します。
あと、さらにその上の部分は、保温庫として利用できます。
大体70度~80度くらいです。
揚げたポテトフライなどを一時的に保管したりしています。
そしてその上が、排煙口。
本当は、不燃の排気口の直下が一番いいのですが、施設の都合上、斜めに伸ばして排煙しています。
とは言え、ペレットの特徴としてほとんど煙は出ませんので、今のところ問題なく換気できています。
以上が当店のピザ窯の概要です。
使ってみて約半年、なかなか奥が深いですが、まだまだいろんなことができそうですので、今後さらなる研究を重ねて新商品につなげていきたいと考えています。